今年2本目「最後の忠臣蔵」★★★★☆

監督:杉田成道
出演:役所広司佐藤浩市桜庭ななみ
製作:2010年 日本

 『四十七人の刺客』の池宮彰一郎忠臣蔵の後日譚を描いた同名時代小説を役所広司佐藤浩市の主演で映画化。赤穂浪士の中にあって名誉の死を果たせなかった2人の男を主人公に、忠義を貫き私心を捨てて自らに課された使命を全うするべく生き抜いたその後の過酷な人生を明らかにしていく。共演は桜庭ななみ、安田成美、片岡仁左衛門。監督はTV「北の国から 」シリーズ、「優駿 ORACION」の杉田成道
 赤穂浪士の討ち入りから16年。すでに、とうに終わった事件と思われていたが、四十七士の中にあってただ一人、切腹することなく生き延びた男がいた。その男、寺坂吉右衛門は、大石内蔵助より生き証人として討ち入りの真実を後世に伝え、浪士の遺族を援助せよとの使命を受けていたのだ。遺族を捜して全国を渡り歩き、ついにその旅も終わりを迎えようとしていた。そんな時、彼は討ち入りの前夜に突如逃亡したかつての友、瀬尾孫左衛門と出会う。固い絆で結ばれていた2人は、主君内蔵助のために命を捧げようと誓い合ったはずだった。そんな吉右衛門の非難にも決して真相を語ろうとしない孫左衛門。しかし彼にもまた、裏切り者の汚名に耐えてでも生き延びなければならないある使命があった。それは、内蔵助の隠し子、可音を密かに育て上げるというものだった。その可音にも晴れて縁談話が持ち上がり、孫左衛門の使命もいよいよ終わりを迎えようとしていたが…。
 (allcinemaの解説より)

孫左の大仕事に感動。
命を捧げると決めた主君に、生きて娘を育てろと言われれば「もったいのうございます」と請けるのが武士道。
かつての盟友にも語れない、誰にも語れない仕事。罵られ、足蹴にされても耐え、刀に手をかける相手に「命だけは」と許しを乞う孫左。
可音の花嫁行列で次々と元家臣が加わって大きな行列になっていく場面はそんな孫左の集大成、よかったなあこれであとはのんびりと過ごせるのかな、と思ったけれど、そんなのは武士道じゃなかった。
いい映画だなあ。こういう映画がそこそこヒットすればいいのになあ。