今年20本目「タクシー・ドライバー」★★★★☆

監督:マーティン・スコセッシ
出演:ロバート・デ・ニーロシビル・シェパードジョディ・フォスター
製作:1976年 アメリカ

 ニューヨークの夜を走るひとりのタクシードライバーを主人公に、現代都市に潜む狂気と混乱を描き出した傑作。ベトナム帰りの青年トラヴィス・ビックルは夜の街をタクシーで流しながら、世界の不浄さに苛立ちを感じていた。大統領候補の選挙事務所に勤めるベッツィと親しくなるトラヴィスだったが、彼女をポルノ映画館に誘ったことで絶交されてしまう。やがて、闇ルートから銃を手に入れたトラヴィスは自己鍛錬を始めるが、そんな彼の胸中にひとつの計画が沸き上がる……。P・シュレイダーの脚本をM・スコセッシが監督し、独特の雰囲気を持った“現代劇”を造り上げた。トラヴィスのキャラクターはあまりにも強烈で、70年代半ばから映画ファンとなった男たちにとってデ・ニーロは松田優作と並ぶヒーローになった。これが遺作となったB・ハーマンのスコアも驚異的で、特にトム・スコットのアルト・サックスが冴え渡るメイン・タイトルはあまりにも秀逸。カンヌ映画祭グランプリ受賞。
映画 タクシードライバー - allcinema

午前十時の映画祭で鑑賞。1,2度ビデオやDVDで見たと思うが映画館で見るのは初めて。
ロバート・デ・ニーロ演じるトラヴィスがやはり魅力的で、何をしでかすのか緊張して息を詰めて見守ってしまう。
久しぶりに見て意外だったのは、少女娼婦を演じるジョディ・フォスターがきれいだし、娼婦っぽいビッチな雰囲気で素敵だったこと。ジョディ・フォスターというとなんか垢抜けないまじめ人間みたいなイメージが強くてミス・キャストではないかと思っていたのだ。
モヒカンになってからのトラヴィスの行動もよく覚えていなかった。アイリス(ジョディ・フォスター)を救い出す激しい銃撃戦のすさまじさは印象通りで楽しめたけど、最後死んじゃうのだと思ってた。ましてや傷が癒えて再びタクシーを運転してる時に、ベッツィーがやっている場面なんてぜんぜん記憶になかったし、驚いた。
ロバート・デ・ニーロ作品、久しぶりに見た。わたしは20代のころはデ・ニーロファンだった。まああまり映画を見ていなかった頃のことだけど、「アンタッチャブル」「ミッドナイト・ラン」「俺達は天使じゃない」「レナードの朝」あたり見ていたのだ。こうしてタイトルを並べて見るだけでも、う〜ん、なつかしい。