サンフレッチェのホーム最終戦。
この試合含めて残り2試合。首位にいるとはいえ、前節浦和戦の完敗もあり、不安が募る今日この頃。
中国新聞などでも、サンフレッチェ勝ち＆ベガルタ負けで優勝決定、などと書いてあり、それはそうだが、とてもそんな希望を持てる心境じゃなかった。少なくともわたしは。
しかし、ビッグアーチ周辺はさすがの盛り上がり。
こういう横断幕に力づけられたり、
見たこともないほどはるか山のほうにまで入場待ちの行列ができているのを見たりして、わたしも勇気づけられた。
よしっ、やってやろうじゃないの！
年間パス持ちのわたしはいつものメインスタンドの席に陣取り、ぼけーっと試合開始を待っていた。ふと、右手を見やると虹が、大きな虹が！
もちろん何の根拠もないけど、藁にもすがりたい思いのわたしとしては、これは吉兆としか思えなかった。
もしかして、今日優勝？いやいやいやいや、あまり甘い期待はしちゃいけん！と揺れに揺れる乙女心。
今日、勝つ。そして最終節神戸戦も勝つ。それで優勝！
セレッソ大阪サポーターのみなさん、ようこそ広島へ。
ビッグアーチほぼ満員。素晴らしい雰囲気だ。
そして、試合開始。
動きはよいように思える。前節みたいな糞詰まり感はないようだ。早くゴールが欲しいところ。と思っていたら、高萩が遠目から左足を振り切ってゴール。
興奮冷めやらぬ中、左から右から広く使って最後は青山がゴール。いいゴール！ウチらしい！
大喜びの中、この日自宅でテレビ観戦中の妻からメール。いわく仙台が負けている？じゃ、このままいけば優勝？いやいやいやいや、ホームで仙台がこの大事な時に負けはせんじゃろ。
前半終了間際、佐藤寿人がPKを決めて３−０。セレッソ相手に３−０から逆転されたこともあるし、油断できん。
ハーフタイム、日本酒を飲み始める。
後半早々、この日出場停止のミキッチに代わり出場していた石川がゴール。４−０。
まもなくセレッソが１点返して、４−１。
この日の入場者数、32,724人。ようけ入ったなあ。これだけ入るとサマになるなあ。
そして、その後は危なげなく守り切り、よしこれは勝ったな。神戸行かにゃいけんな。チケット取れるかな。などと考えつつ。試合終了。
ふと見ると、控えやベンチ外の選手が今にもピッチに飛び出さんばかりにしている。
え？うそじゃろ？仙台負け？
次の瞬間、ビッグアーチが爆発した。
わたしも声にならない声を発し、立ち上がった。
ピッチ上では選手たちが走り回り、抱き合い、寿人は突っ伏しているし、高萩は仲間からひとり離れて祈りを捧げている。
森保監督のインタビュー。
真っ直ぐな叫び声が響き渡る。
佐藤寿人、高萩、青山のインタビュー。そして、シャーレと優勝メダルの授与。夢だったこの光景。
森保監督の胴上げ。
わたしはもううれしくてうれしくて、「優勝した。信じられん」などとぶつぶつつぶやきながら、ずっと嗚咽していたのだろうと思う。オリジナル10で唯一優勝経験のないチーム。2度のJ2降格。サンフレッチェを応援するなんてつらいことのほうが多かった。まさかホームで優勝を見せてもらえるなんて。
続いてホーム最終戦セレモニー。
今度は落ち着いた森保監督、インタビューで「年間パスお願いします」って言ってたのでわたしは来年の継続を決めた。
サンフレッチェレディースのみなさんも一年間お疲れ様！
ゲームサマリー⇒http://www.jsgoal.jp/game/2012/20120100010820121124.html
