今年64本目「アデル、ブルーは熱い色」

監督:アブデラティフ・ケシシュ
出演:アデル・エグザルコプロスレア・セドゥー
製作:2013年 フランス
シネツイン本通りにて鑑賞。
カンヌ映画祭パルムドール受賞作、主演女優二人にも史上初めてパルムドール授与などという前知識はあっても、私の好き嫌いと賞にはあまり相関が見いだせないので楽しみはレア・セドゥー
マリー・アントワネットに別れをつげて」でちゃんと認識したのだが、出演作をみると「ミッドナイト・イン・パリ」とか「ミッション:インポッシブル ゴースト・プロトコル」とか、あーあの役の!?という驚きもあり気になる女優さんなのだ。
主演ふたりの裸も寝顔も鼻水も丸出しの情熱的な演技に圧倒された。
同性愛ていうのも最初は「フランスでも同性愛ってやっぱり特別視されるんだなー」くらいには思ったけど、観ている内に普通に恋愛映画の気分になった。しかし、あの、ひとめぼれしたエマとうまくやっているというときにアデルを捉えた「なんだか寂しい」っていったい何なのだろう。絵というしっかりとした拠りどころのあるエマと比べてアデルは特にやりたいことが見つかっているふうでもなく、40代なかばの日本人中年男のわたしですがアデルに共感めいたものを感じ、辛くて胸が痛んだ。
何の慰めにもならないだろうけど、アデル、君はまだ若い。なんぼでもやり直せるよ。
レア・セドゥーは予告でも観れる初めてアデルと会った時の余裕の笑みとか、かっこよかった。
★★★★☆
「アデル、ブルーは熱い色」