今年74本目「それでも夜は明ける」

監督:スティーヴ・マックィーン
出演:キウェテル・イジョフォーマイケル・ファスベンダーベネディクト・カンバーバッチポール・ダノポール・ジアマッティルピタ・ニョンゴブラッド・ピット
製作:2013年 アメリカ/イギリス
八丁座にて鑑賞。
奴隷の扱いのあまりのひどさに見ているのが辛くなった。
ひどい。ほんまにひどい。
何だってこんなものを見ていなくてはならないのか。映画というのはエンターテインメント、見て楽しむものではないのか。奴隷制度というものについて目を背けるわけにはいかないとしても、現代日本人にはもっと取り組むべき問題があるんじゃないか、などと言い訳探して帰ろうかと思ったが、何とか耐えた。
言わば、見ている私も散々痛めつけられたような気分です。
結末には、一瞬ほっとする気持ちになったが、パッツィー他大多数の奴隷たちはあのまま奴隷として生き続けねばならなかったのだろうと思うとそんな安堵感もどこ吹く風となった。
鞭をふるう側も心を痛めている、ということが認識できたのは僕にとって新しい視点。
また、ポール・ダノが出て来た時だけは、こいつはクソ野郎に違いない、という映画的なわくわく感を味わえた。
★★★★☆