遊覧船で楽しんだ後、また激狭くねくね道を通らねばならないと思うと憂鬱にもなったけど、一晩ぐっすり寝て身も心も回復したので、まあがんばりまひょ、という気分で移動を開始した。
次に向かったのは奥祖谷のモノレール。Facebookで見かけて、徳島に行くなら乗りたいと旅程計画係(妻)にリクエストして行程に組み入れてもらったのだ。
1時間ほど運転して、えらい山の中に到着。
山奥の隠れ家的ホテルでトイレを借りて、いざモノレール乗り場へ。
駅舎。
所要時間はなんと1時間10分！長っ！
乗車に際しての注意事項をあれこれ伝えられ、万が一途中で停止してしまった場合の無線機の使用方法のレクチャを受けたりして、ようやく出発。
そして、すぐに山に突入。
写真ではなかなか伝わらずもどかしいが、かなりの傾斜。これこんな乗り物で完走できんの？と一抹の不安がないといえばウソになる。
僕らの懸念をよそに、カブトムシ号は元気よく登り続けていく。
標高が上がるにつれて、気温がどんどん下がり、森の冷気が気持ちいい。こういう機会に少しでも肺や気管支にきれいな空気を送り込もうと深呼吸しておいた。
そろそろ最高地点との案内が出た。
どんなんかな、どんなんかな。
こんなんだった。
まあまあ晴れていたので四国の山々が見渡せて、いい景色。だけど我らがカブトムシ号は同じペースでひたすら進み、ゆっくり景色を眺める暇もありゃしない。
後は下るだけ。だけど、結構な傾斜なのでちょっと怖い。
時折対向車と会うが、至近距離ですれ違うので何だか気恥ずかしい。
駅舎に到着。
カブトムシ号、ごくろうさん。
ちなみにこのモノレール、全長4,600メートル、高低差590メートル、最大傾斜度40度、最頂標高1,380メートルで世界一なのだそうだ。乗車料金は一人2,000円だった。
