「オーバー・フェンス」(2016年97本目)

監督:山下敦弘(「リンダ リンダ リンダ」)
出演:オダギリジョー蒼井優松田翔太
製作:2016年 日本
サロンシネマにて鑑賞。
リンダ リンダ リンダ」や「マイ・バック・ページ」の山下監督、「そこのみにて光輝く」の原作者、そして私が大ファンの蒼井優が出演するということで大変楽しみにしておりました。
妻子と別れ、函館の職業訓練校に通うオダギリジョーは、苦悩を抱えているというよりは、やはり身のこなしや佇まいがかっこよくて、ひとときこんな生活しているだけの余裕のある人、のように見えてしまったのですが、とある飲みの場で意味もなくはしゃぐ若者たちに言い放った言葉にはゾッとしました。
そして、私が大ファンの蒼井優ですが、役柄上あまりにもエキセントリック過ぎて、一体全体どんな人物なのかよくわかりませんでした。自ら「あたし、ぶっこわれてる」というセリフもありましたが、ぶっこわれ過ぎじゃろ。
個々の演技は素晴らしいのですが、オダギリジョーがなぜ蒼井優に惹かれたのかがチンプンカンプンでした。
蒼井優と出会ったオダギリジョーは、元妻と会ったり、また人生を進めようとし始めたのでしょうし、ソフトボール大会に蒼井優も来てくれたし、タイトルは「オーバー・フェンス」だから、最後に放った打球もきっとホームランなのでしょう。
ただ、映画だからでしょ、実際の人生はのっぺりとしたまま続くんだよ、と私はひがんだまま映画館を後にしました。
後姿でしたが、蒼井優の全裸にはドキドキしました。
★★★★☆(星4つ)