続いて、奥田元宋・小由女美術館に移動して(といっても数百メートル)、
「琳派・若冲と雅の世界」展を見物した。そもそも三次に行こうということになったのもこの展覧会を見たかったから。
昔横浜に住んでいた時に東京のどこかの美術館で大規模な若冲展があったが忙しくて見に行けなかった記憶があるので、今度こそと張り切って出かけたのだ。
気に入ったのは以下の通り。
- 本阿弥光悦書・俵屋宗達下絵「忍草下絵和歌巻断簡」
- 渡辺始興「簾に秋月図」
- 酒井抱一「槙に秋草図屏風」
- 酒井抱一「青面金剛像」
- 琳派(作者不詳)「四季草花草虫図屏風」
- 神坂雪佳「金魚玉図」
- 伊藤若冲「鶏図押絵貼屏風」
タイトルに「若冲」とあるわりに伊藤若冲作品は少ない。京都の細見美術館の所蔵作品ばかりらしいのだけど、そんなら今度京都に行った時に細見美術館行ってみたいな、っていう話にもなった。
常設の奥田元宋の絵に鶴を描いたものがあったのだけど、伊藤若冲の鶏と比較して、目に宿るホンモノ感というかケダモノ感というかぜんぜん違うのに驚いた。伊藤若冲の描く鶏はド迫力なのだ。
館内に外の林を眺めるためなのか大きな窓のほうに向けてとても座り心地のいい椅子が並べてある部屋があったが、とてもよかった。なんかこうコーヒーでも飲みながらぼーっと外を眺めてたい気がした。