「モヒカン故郷に帰る」(2016年33本目)

監督:沖田修一
出演:松田龍平柄本明もたいまさこ前田敦子千葉雄大
製作:2016年 日本
仕事終わりにサロンシネマに行き、「モヒカン故郷に帰る」を見ました。
3/26広島先行上映のさらに先行で、沖田修一監督の舞台挨拶もあります。
「モヒカン故郷に帰る」
妻が松田龍平のファン(「あまちゃん」からという浅いファン)で、もしかして松田龍平も登壇するかも、ということでチケットを取っていたのですが、どうやら沖田修一監督のみのようです。
私は沖田修一監督の映画は「南極料理人」「横道世之介」「滝を見にいく」と見ていて、特に「横道世之介」は大好きです。
開場となり、そろそろ舞台挨拶が始まる、という時間になっても、席がガラガラ。ちょっと沖田修一監督に申し訳ないほどのガラガラぶりでしたが、家族をテーマにした映画を撮りたかった、とか、島の住人のエキストラぶりなど話してくださって面白かった。
出演者が舞台挨拶に出たりするのは何度か見たことがあるけど、監督の話はやっぱりおもしろいなと思いました。
映画ですが、モヒカン(松田龍平)が恋人(前田敦子)の妊娠を機に、島に帰ってドタバタ、モヒカン父の死期が近くシンミリといった流れは予告でも示されていて、実際その通りでした。
特によかったのはモヒカンと父親柄本明)の関係で、危機に接した際当初は救急車だの誰かを呼びに行っていたモヒカンが自ら世話をし、寄り添い、意識の混濁した父の言うことに合わせる様は感動的でした。
でもまあ全体的にはシリアスなトーンはなく、のほほんとした、松田龍平の感じと島の感じがいい具合に調和してます。
カープ好きのモヒカン母(もたいまさこ)が、カープ菊池のサヨナラタイムリーヒットに大喜びするシーン、モヒカンが吹奏楽部の指揮を執るシーン(ほとんどエキストラであろう部員たちの笑い声、あれはきっと演出したものでなく自然に出たものだろう)は特に僕もお気に入りです。
ロケーションが瀬戸内海の島々ということもあり、風景や、家の中の様子や父母の身につけているものなど、私も、父母が暮らした島の光景を思い出してなつかしい気持ちになりました。
★★★★☆
ロビーに展示してあった、劇中でモヒカンと前田敦子が着ていたTシャツ。
「モヒカン故郷に帰る」
広島色が強いのが全国的に敬遠されなければいいけどな。全国でも受け入れられますように。
「モヒカン故郷に帰る」