まさかじゃない!見たか!カープ、25年ぶりのリーグ優勝!

昨日、マジック1で迎えた試合、東京ドームにてにっくき巨人を下し、広島東洋カープ25年ぶり7度目のリーグ優勝が決まりました。
私はテレビで試合を見守りました。
菊池のショートへの痛烈な当たりを坂本が大きく弾き、一塁にいた田中が激走ホームイン。
神ってる鈴木誠也の同点ホームラン。
もう一本出そうな雰囲気ぷんぷんの中、やっぱり打った松山勝ち越しホームラン。
黒田気迫の150キロ。
鈴木誠也連発。
今年のカープらしさ満載の試合運びで、勝ちそうなムードではありましたが、得点チャンスを逃して巨人に流れが傾いているのかも、という恐怖で終盤は吐きそうなほど緊張しました。
最終回、2点リードで守護神中崎登場。
長野に回るし、誰か出塁したら亀井に回る。へたしたら坂本まで。
いやなイメージがよぎりましたが、祈るしかありませんでした。でも頼もしき我らが抑えのエースは二人を三振に取り、あとひとり。
ところが長野がクリーンヒット。
亀井。
なぜか私はこの亀井という選手が怖いのです。一時期亀井が超絶好調だったシーズンにやられまくった記憶があるからでしょうか。
最後の打球も、抜けた、と思ってしまいましたし、ショート田中が捕球してファースト新井のミットにボールが収まるまで、心配でたまりませんでした。
アウト!
ゲームセット!
勝利
優勝!
黒田と新井の涙の抱擁!
緒方監督の胴上げ!
ビールかけ!
黒田と新井も優勝の喜びを味わえた。
カープ一筋でがんばってくれた石原も報われた。
私は今年の順位予想ではカープ1位を予想していました。
2016年順位予想 - 雲行きが怪しい
イメージしていたのは、前年チーム得点王の李忠成が抜け、前評判の低かったサンフレッチェが果たした初優勝。大混戦の中、なんとかかんとか頭一つ抜け出して優勝、というものでした。
大ハズレ。
今年はほんとに何もかもがうまく行った奇跡のようなシーズンでした。
新井の2000本安打、黒田の200勝。
点が取れなくてため息ばかりついていた昨年までが嘘のような得点力。先制されてもいとも簡単に追いつき逆転してしまうつなぎの打線。
投手もいつの間にか防御率トップで、中継ぎ陣も盤石となり中崎も信頼して大丈夫。
離脱する選手が出ても、その穴を埋める選手が見事に活躍。
緒方監督も昨年のように手厳しく選手を責めるような発言より、活躍を讃えたり成長を促すような口ぶりで、選手への愛情を感じさせました。
8月に巨人に迫られた時には、やっぱり優勝なんてできないのでは、と絶望的になりもしましたが、私も見に行った劇的逆転サヨナラ勝利でそのいやな予感も吹き飛ばしてくれました。
痛快!逆転サヨナラ勝利! 広島 8-7 巨人 - 雲行きが怪しい
25年前、1991年は私は社会人になった年で、カープの優勝は東京都練馬区の会社の寮の自室でラジオを聞いて喜んだものです。
まさかあれからこんなに長く優勝できなくなるなんて。
若いカープファンは、3位でもいいからクライマックスシリーズを勝ち進んで、日本シリーズに出て日本一になりたいなどと言いますが、私は逆にクライマックスシリーズなんてどうでもいいから、とにかくリーグ優勝したいと望んでいました。長いリーグを勝ち進んで一番になることの喜びは変えがたいもの。2012年のサンフレッチェ初優勝を目の当たりにしてその思いはますます強くなりました。
広島が、日本一になりました! 2012 J1 第33節 サンフレッチェ広島 4-1 セレッソ大阪 - 雲行きが怪しい
ついにその望みが叶えられました。
勝ってみれば、残り試合もしっかり戦って最強カープが記憶だけでなく記録にも残るほどの成績を残してほしいとも思うし、巨人に勝ち越してほしいし、新井に打点王を取ってほしいし、ジョンソンと野村に最多勝を取ってほしいし、出番の少なかった梵に調子を上げてほしいし、堂林もホームランを打ってほしいし、クライマックスシリーズどうでもいい、なんて気持ちはなくなり、どうせなら日本シリーズに出て優勝したいです。
簡単なことではないでしょう。
クライマックスシリーズまで1ヶ月もあり、何がどうなるかわかりません。あのソフトバンクでさえ歯車が狂えば失速してしまう恐ろしい勝負の世界。
なので、今は待ち望んだリーグ優勝をしっかりと喜びまくることにします。