今年の1冊目「いちばんやさしいPMBOKの本」

ほんとに「やさしい」、物足りないほど。だけど著者のPMBOKへの信頼感のようなものが伝わって来るのでやっつけ仕事みたいな感じはしないし、PMBOKの全体像をつかむのにはとりあえずよい。

ぎくっとしたところ。

 うまくいっていないプロジェクトのプロジェクト・マネジャーは、意外と「プロジェクトの最終イメージを可能なかぎり明確にする」という努力を中途半端に終わらせてしまい、あいまいなイメージのまま、とにかく「手順を進める」ことで、何か仕事をしているという安心感を得ようとしているケースが多いようです。

よく、悩んでいないで手を動かせ、とかいうけど、しっかりとした計画の重要性を筆者は説いている。

発想を改めたところ。

 もし、求められる期間やコストに入りきらないのであれば、それをいかにして求められる期間内、コスト内に収めるか工夫を凝らすのが、本当の計画活動です。これこそが、プロジェクトで最も面白い活動の一つです。

知恵を出し合ったり、工夫したり、みんなでわいわいやるのは確かに面白いと言えるかもしれない。

肝に銘じようと思ったところ。

 そして、もしデッドロック状態になってしまった場合は、たいていプロジェクト・マネジャーは逃げないほうが良い結果が得られます。歯を食いしばって、問題に立ち向かっていってください。

コミュニケーション・マネジメントについての説明の中で現れた一節だが、プロジェクト・マネジャーでない僕のコミュニケーション・マネジメント以外の活動でもそのような気概が必要だ。
又聞きだが、HJ社のSさんは年末の飲み会で「どんな状況になっても俺は逃げない」と宣言したとか。ほ〜、と感心した。立場は違えど僕もこの状況に立ち向かおうと思う。

いちばんやさしいPMBOKの本 (技評SE新書)

いちばんやさしいPMBOKの本 (技評SE新書)