今年21本目「ヘヴンズ ストーリー」★★★☆☆

監督:瀬々敬久
出演:寉岡萌希長谷川朝晴忍成修吾
製作:2010年 日本

 「感染列島」「サンクチュアリ」の鬼才・瀬々敬久監督が、全9章、4時間38分という異例の長尺で放つ渾身の社会派ヒューマン巨編。別々に起きた不条理な殺人事件を発端に、憎しみを抱えて生きる被害者遺族の復讐を軸にしたその後の物語が、彼らに関わる何人もの人々の人生と共に壮大な構成で描かれていく。主演は「地球でたったふたり」の寉岡萌希、共演に長谷川朝晴忍成修吾村上淳。また、シンガーソングライター山崎ハコの本格的な初の映画出演も話題に。
 両親と姉を殺され、祖父に引き取られることになった8歳の少女、サト。同じ頃、巷では、未成年による理由なき殺人事件が注目を集めていた。そして、テレビ画面には、青年に妻子を殺されたトモキが“たとえ法律が許しても、自分がこの手で犯人を殺す”と言い放つ姿が。偶然それを目にしたサトにとって、以来トモキが英雄となり、彼の復讐に自分の想いを託すことが生きる拠り所となっていくのだったが…。
映画 ヘヴンズ ストーリー - allcinema

わたしは長い映画は苦手としているのだけれど、4時間半超え!なんじゃそりゃ!
しかもちゅーぴーカードを忘れて行ったので何にも割引なしで、料金2,500円。
初めは、見ん!と無視を決め込んでいたのだけど、何度か予告を見るうち見てやろうじゃないかという気になってきた。こんな長いのDVDでは見んじゃろ。
家族を殺された人が犯人に抱く憎しみ、というのは想像しきれるものじゃないし、ましてやそれを抱えて生き続けるのがどういうことなのかわからない。けど復讐よりも許しを選んだネルソン・マンデラを描いた「インヴィクタス」をいつも思い出すのです。基本、悪いことしたやつは、悪いことしたなりの処罰をしちゃりゃあええんじゃ、とザ・ハングマン的発想のわたくしではありますが。
寉岡萌希って子はいい演技だなあ、と思ってキャスト紹介を見たところ、お!「天気予報の恋人」に出てたんだって。わたしがまだテレビドラマをほどほど見ていたころ気に入って見ていたドラマだ。ただ、なぜだか最終回を見逃してしまい録画もしてなかったので、佐藤浩市稲森いずみが最後どうなったのか今だに時々気になるのだ。
まあでもこういう志のある映画が製作されてちゃんと公開されているのはええことよね。ヤマトとか犬の映画とかイケメン出てるだけのお粗末な映画よりはね。