今年117本目「リトル・ランボーズ」★★★☆☆

監督:ガース・ジェニングス
出演:ビル・ミルナー、ウィル・ポールター
製作:2007年 イギリス/フランス
少年二人が「ランボー」を真似て映画を作るというお話。
ひとりは、ウィル。家が厳し〜い宗派の教会に属していて、テレビも見れない、音楽も聞けないという環境。だけどもこの子の豊かなイマジネーションは着実に育まれている。ウィルの描くパラパラ漫画や絵は伸びやかでおもしろい。
ウィルがたまたま学校で知り合ったリー・カーター。いわゆる悪ガキ。リー・カーターが映画泥棒した「ランボー」を見てウィルは大興奮。そりゃテレビもろくに見たことない子がランボー見たらびっくりするよなあ。
そんなこんなでウィルとリー・カーターはランボーのマネ映画を作り始めるのだけど、テクニックやお金がないなりに知恵と工夫でいろんなシーンをそれらしく撮っていくところがおもしろい。見ているほうもワクワクする。
でも、教会をさぼったり、賛美歌じゃない歌を鼻歌で歌ったりするウィルを心配する母親は、それでもウィルに厳しく教えを守ることを説くけど、やっぱりこのあたりから、この教えを守ることが子供のためになるのかって自問自答してたのかな。最後には教会の人を追い返すような行動を取る。
リー・カーターは、ウィルがいろんな子たちを巻き込んで映画作りを進めるのが気に入らない。ふたりはちょっとケンカしちゃうけど、最後にはウィルがリー・カーターの兄と協力して、見事な編集の映画を完成させ、リー・カーターがそれを見る。
いやー清々しい。
こういう映画で流す涙はきっとストレス発散効果もより大きいに違いない。気持ちいいもん。