監督:小中和哉
出演:芦名星、佐藤江梨子、田中圭、前田愛、ダンテ・カーヴァー、今井悠貴、河原雅彦、平泉成、吉田栄作
製作:2010年 日本
原作は、七瀬シリーズのどれか、多分「家族八景」を読んだと思う。中学の時か高校の時かいずれにせよ大昔。すっごく面白かった記憶がある。
人の心を読めるという能力を持ちながら嬉々としてその能力を使いまくるのではなくその能力ゆえに苦悩する七瀬や他の超能力者が描かれている。
だけど、日常のなかで超能力をやむにやまれず使っていた(ように覚えている)「家族八景」と違って、超能力者狩りをする組織と戦うという「七瀬ふたたび」は、七瀬が迫り来る敵を仲間に「殺して」と指示するという場面もありちょっと違和感。敵も「今、撃てばいいのに」っていうところで撃たないし、ああいうところはちゃんと作り手が突き詰めて作らないとシラけてしまう。
超能力ものというと無闇にワクワクして期待してしまうのだけど、国産だとあまりいい映画にならないなあ。「曲がれ!スプーン」もがっかりだったし。