今年95本目「江戸川乱歩全集 恐怖奇形人間」

監督:石井輝男
原作:江戸川乱歩
出演:吉田輝雄、由美てる子、土方巽賀川雪絵小池朝雄大木実
製作:1969年 日本

うえ〜、きもちわる〜。
なんなんだろう、あの「島」のイメージ。裸の女が海中を泳いでいたり、裸の女が銀色に塗りたくられていたり、変なポーズで火を掲げていたり、山海塾みたいな白塗りの人がいたり。
ラストの花火で自爆した兄妹のちぎれた腕が手をつないでいるシーンは、鳥肌もの。
わけわからんイメージに翻弄されるが、いちおうそれなりのミステリー的ストーリーがあって最後には明智小五郎が解決してくれる。
わたしはナンジャコレ!?と口をあんぐりして見ていたが、後方の席の人はゲラゲラ笑っていた。確かに、顔が瓜二つという理由だけで死人の衣装を剥ぎとり、生き返ったふりをして菰田家に入り込んだ主人公がどう振る舞えばよいか悩んで「どうしよう」なんて独白するシーンは滑稽で可笑しかった。
江戸川乱歩の本を読んでみたくなった。