今年101本目「シングルマン」

監督:トム・フォード
原作:クリストファー・イシャーウッド
出演:コリン・ファースジュリアン・ムーア
製作:2009年 アメリカ
思わせぶりなスローモーションだとかドアップだとか、情景により生き生きとした暖色系や荒廃してざらついた寒色系を使い分けたりなんだか映像がおしゃれだ。
お話は、長年つきあった恋人を車の事故で失ったコリン・ファースが死のうとする一日を追ったもの。
同性愛ものは「フィリップ、きみを愛してる」とか「ブロークバック・マウンテン」とか見たことあるけど、初めて男同士のキスをロマンチックに感じた。繊細なコリン・ファースに対して隣家の子どものほうが図太くて強く見える。
最期の日となるはずの日に、新たなパートナーになるのかな、という男が現れた矢先にあんなことに…。シンとした雰囲気の味わい深い映画でした。