今年3本目「ノーウェアボーイ ひとりぼっちのあいつ」★★☆☆☆

監督:サム・テイラー=ウッド
出演:アーロン・ジョンソン、アンヌ=マリー・ダフ、クリスティン・スコット・トーマス
製作:2009年 イギリス/カナダ

 ビートルズ結成以前の若き日のジョン・レノンにスポットを当て、育ての母と生みの母という2人の対照的な女性の間で揺れ動くナイーヴな青年の愛憎入り交じる心模様を瑞々しく綴る青春ストーリー。主演は「ジョージアの日記/ゆーうつでキラキラな毎日」のアーロン・ジョンソン、共演にアンヌ=マリー・ダフとクリスティン・スコット・トーマス。監督は現代美術界を代表する女性アーティストの一人で、これが長編デビュー作となるサム・テイラー=ウッド。
 1950年代半ばのイギリス、リバプール。幼い頃から伯母夫婦のもとで育てられたジョン・レノン。すっかり問題児となってしまったジョンを厳しくしつける厳格な伯母のミミに対し、いつも優しく接してくれる音楽好きの伯父ジョージ。ところが、そのジョージが急死してしまう。悲しみに暮れていたジョンは、葬儀の日に実の母ジュリアを発見する。やがて、意外にも彼女がすぐ近所に住んでいたことを知ったジョンは、ミミには内緒で会いに行く。するとジュリアは、実の息子をまるで恋人のように迎え入れるのだった。まだ新しい音楽だったロックンロールを愛し、奔放に生きるジュリア。そんな彼女と過ごす秘密の時間を満喫し、いつしか彼女の影響でロックンロールに夢中になっていくジョンだったが…。
 (allcinemaの解説より)

ビートルズは大して好きってわけじゃないが、ビートルズ名義のアルバムは概ね聴いたことがあるはず(わたしはラバー・ソウルホワイトアルバムあたりが好き。サージェント・ペパーズも好き)。
ジョンとポールが出会っていっしょに演奏し始めたあたり、これがレノン=マッカートニーの始まりかぁと興奮。
ジョンの出自があんなにややこしいとは知らなかった。なんとなくあまり好きじゃないジョンのなんというか女々しさというか、ナイーブさってのはああいうところからなのかなあ、と勝手にわかったようなことを言っちゃ、ビートルズファンに怒られちゃうかな。でも、「マザー」なんて歌は聴くと気が滅入る。
ジョンは、音楽やギターやポールと出会えてほんとよかったなあ。また、ジョンがビートルズが忙しくなってリバプールを離れてからも、育ての母に毎週電話をしたというエピソードもよかった。