今年14本目「アメリア 永遠の翼」★★★☆☆

監督:ミーラー・ナーイル
出演:ヒラリー・スワンクリチャード・ギア
製作:2009年 アメリカ/カナダ

 「ボーイズ・ドント・クライ」「ミリオンダラー・ベイビー」のオスカー女優ヒラリー・スワンク主演で贈る感動の伝記ドラマ。1920年代に女性として世界で初めて大西洋を横断した実在の飛行士、アメリア・イヤハートの冒険飛行への飽くなき情熱と、彼女の挑戦を深い愛情で支え続けた夫と辿る波らんの生涯を描く。共演に「HACHI 約束の犬」のリチャード・ギア。監督は「モンスーン・ウェディング」のミーラー・ナーイル。
 少女時代から空を飛び世界中を旅することに憧れていたアメリア。やがて飛行士となった彼女は1928年、女性初の大西洋横断に成功し、全米中を熱狂させる。また、一躍時の人となったアメリアの広報を担当した出版人ジョージと次第に惹かれ合い、晴れて結婚。その後も彼女は、大西洋単独横断や大陸横断、太平洋横断など次々と記録を打ち立て、世界的な名声を獲得していく。そして1937年、ついに彼女の最大の夢にして最も危険な冒険となる世界一周飛行への挑戦を決意。どんな時でも自分を支えてくれたジョージにこれが最後のフライトと誓い、大空へと飛び立つアメリアだったが…。
 映画 アメリア 永遠の翼 - allcinema

アメリア・イヤハートという人物については知らなかった。ヒラリー・スワンク自身の「ミリオンダラー・ベイビー」などで見せた女優魂と相まってアメリアの情熱や挑戦心がぐいぐいと伝わって来る。こういう誰もやったことのないことをやる、誰も行ったことのない場所へ行く、という野望を持った人たちがいろんな分野で世界を切り開いているんだなあ。
アメリアを送り出す立場の夫がすごいと思う。アメリアが飛ぶことが仕事上必要でありつつも、前例のない飛行には事故や最悪死の恐怖がつきまとうだろう。簡単に「行ってらっしゃい」ですむものではなかったはず。
ラスト・フライトで燃料切れが迫るなか、補給をするべき島が見つからないシーンでは見ているほうも気分が悪くなった。
あと、余計なお世話だが、夫役がリチャード・ギアなもんだから、「結婚しよう」なんて言ってもつい「本気かいな」と思ってしまった。ヒラリー・スワンクが不美人だとは思わないけど、リチャード・ギア=もておやじみたいな思い込みがあるのかな。