今年46本目「わたしを離さないで」

監督:マーク・ロマネク
出演:キャリー・マリガンアンドリュー・ガーフィールドキーラ・ナイトレイ
製作:2010年 イギリス/アメリカ
映画 わたしを離さないで - allcinema
カズオ・イシグロという小説家には興味を持っているが、まだ一冊も読んだことはない。
予告を見る限り、人里離れた寄宿制の学校の子どもたちが成長する話のようだ。ただ何かしら謎がひそんでいるんだとか。
その謎を最後に明かす映画なのかと思っていたけど、違った。謎はわりとあっさり早目に明かされる。明かされる前にも匂わされる。正直受け付けない類の匂いであり、謎だった。嫌悪感を催す類の。
想定外。心底おそろしい。全身に鳥肌がはりつく。
それでも最後までしっかり見れたのは、なんとかならんのかしらんという希望を、登場人物たちも見ているわたしもかすかに持っているからだし、主演三人の力でもあるんだろう。
キーラ・ナイトレイ、すごい美人ってイメージだったんだけど、あんな個性的な顔だったかな。「終了」を迎えた時の目も口もあいたまま肝臓を取りだされているシーンは脳裏に刻みついてしまった。
キャリー・マリガン、いよいよ力を発揮しはじめた。
★★★★☆