梅田から阪急千里線に乗り北上。
わたしは大学の4年間阪急沿線に住んでいたので、懐かしいことこの上ない。
関大前で下車。
しょっちゅう来たフタバボウルはまだあった。
わたしが就職先が決まった後に気楽にバイトさせてもらったヒグチ薬局はなかった。
わたしの食生活を支えたほっかほっか亭もなくなっていた。
なんだか様変わりしすぎていてあまり懐かしいという感じがしない。
餃子の王将関大前店はさすがに健在。
正門。ふーん、なんだか小綺麗になったな。
入ってみる。おー!このあたりは変わらない。文学部方面に続く坂。
図書館。
この後さらに学内を散策してみたが、あぜんぼうぜん私が通っていた頃とは学舎が全面的に建て替えられているし、グラウンドがなくなっていてどこがどこだかよくわからなくなっているし、初めて来たよその学校のようだった。ちょっとさびしい。
ともあれ19年ぶりに訪れた記念に売店に行って(これまた小綺麗なこと)、関大Tシャツを購入。
次に大学の4年間住んだ千里山まで歩いた。途中にコロッケを売っていた喫茶店とか、お気に入りのカツライスをよく食べた定食屋があったように記憶しているがどちらもなくなっていたし、おいしいヒレカツサンドを売っているお店はもう営業していないようだった。19年だもんなあ。
千里山駅は変わらない。変わらずにあってくれるものがあってなんだかほっとする。
そして駅から徒歩2分のわたしが住んでいたワンルームマンションへ。まだあった。見かけを改装して、建物の名前も変わっていたけれど、まぎれもない僕が暮らした建物。
あまりのなつかしさに自分が住んでいた部屋の前まで行ってドアを引っ張ってみたけれどカギがかかっていた。
立ち去りがたい気分だったけどそうもいかず、なんとも言いようのない感情のまま何度も通った千里山駅の改札を通り抜けた。
(つづく)