今年83本目「ザ・ロード」

監督:ジョン・ヒルコート
原作:コーマック・マッカーシー
脚本:ジョー・ペンホール
出演:ヴィゴ・モーテンセン、コディ・スミット=マクフィー、ロバート・デュヴァルガイ・ピアースシャーリーズ・セロン
製作:2009年 アメリカ
北斗の拳」のような人類滅亡寸前の荒れ果てた世界を旅する父と子のロード・ムービー。
なにがどうしてどうなって文明が崩壊したのかまったくわからない。
ろくな食べ物もないし、緑の植物もないし、文明の残り滓をかすってかすって生きている人々。見ていてつらいシーンが続く。人肉を食べてしのぐところまで行っている人もいる。
回想シーンから察するに、たぶん、サバイバルしても希望がないのだろう、奥さん役のシャーリーズ・セロンはどうやら自ら死を選んだようだし思いとどまるよう説いていたヴィゴ・モーテンセンも引き留められなかったみたいだ。それに何かあれば(人肉食うやつにつかまったりしたら)、自ら命を絶つ準備も怠りない。
父と子は、南を目指しているようだが、ほんとに南に希望があるのかどうかもあやしい。
自分だったら、と考えてみるが、難しい。「こうする」という答えは出ない。とにかくわたくしがサバイブしようとするためにはメガネをなくしちゃだめだな、ということくらい。