今年85本目「パリ20区、僕たちのクラス」

監督:ローラン・カンテ
原作:フランソワ・ベゴドー「教室へ」
脚本:ローラン・カンテフランソワ・ベゴドー、ロバン・カンピヨ
出演:フランソワ・ベゴドー
製作:2008年 フランス
2008年カンヌ国際映画祭パルム・ドール
原作者が主演してるの?そんなことあるんだな。
ず〜っと学校のシーンだし、まるでドキュメンタリーのようだった。
すなわち、めんどくさい年頃の中学生ども(フテくされる、屁理屈をこく、自意識過剰)のめんどくさい言動にうんざりしたり、それでもやっぱり中学生、かわいいところもあるなと微笑ましく思ったり、対する先生については、あんなめんどくさい中学生を相手にしようと考えるとは教師を目指す人はわたしにはよくわからん、と思ったり、つい生徒に言わずもがなのことを言ってしまって問題になってしまうのを見て、「先生」といえどもそこら辺のにいちゃんねえちゃんおっさんおばさんだもんな、と同情したりした。
そして、生徒。
なんでも演技未経験の中学生だそうだが、ほんまかいね。すばらしいじゃないか。中学生時分の複雑な感じが個性豊かに演じられていた。特にエスメラルダ役の子、美人じゃないけど将来有望なんじゃない?それから、カルル役、すごい存在感。
余談だが中国出身の子は、メガネしてるし、服はさえないし、趣味はゲームとパソコンだし、わたしの身の回りの中国人男子たちみたいで笑っちゃった。
わたしが原作書いて主演すると「勝どき6階、僕たちのプロジェクト」ってことになるのかな。