今年86本目「スープ・オペラ」

監督:瀧本智行
原作:阿川佐和子
脚本:青木研次
出演:坂井真紀、西島隆弘加賀まりこ藤竜也平泉成萩原聖人
製作:2010年 日本
父親は誰かわからず、母親は早くに亡くなり、おばさんに育てられた女性が坂井真紀。じめっとした感じはなく淡々とファンタジックな映画。
おばさんが結婚のため出て行ってひとりぼっちになり、そこにひょんなことからおっさんとにいちゃんが転がり込んで変な同居生活が始まるというのが軸である。
あらすじを文章で読むと「んな、あほな」と思ってしまったものであるが、実際に見ていて特に不自然さは感じない。映画のペースにはまって受け入れてしまう。
坂井真紀は図書館に勤め、ごはんはほとんど必ず自炊する生活のようである。タイトルが「スープ・オペラ」であるようにスープがとてもおいしそう。図書館勤めにも「誇りを持っている」と言うし、ちゃんとごはんを作って食べてるし、ちゃんとした生活をしているのを見るのは気持ちがいい。
なんでだったか元気をなくした坂井真紀を藤竜也が元気づけるシーンで握手して、「ちゃんと握手するっていいもんでしょ」というセリフがあるが、なにげないボディタッチというかスキンシップというかちょっと肩をたたかれたりすることでも元気が出るのはわたしも実感する。ワイフの一族は握手好きなのだけど、わたしは自分が冷え性なので握手するのはためらわれるのです。