今年83本目「もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」

監督:田中誠タナカヒロシのすべて
出演:前田敦子峯岸みなみ大泉洋
製作:2011年 日本
映画 もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら - allcinema
一人で映画を見れない妻の見たい映画につきあう日。見たくない映画を見るはめになることも多いが(「子ぎつねヘレン」とか)、たま〜に当たりもある(「タイタニック」とか)。まず見たのがまさかの「もしドラ」。なんかこう、ミリオンセラー本を映画化して、主演に今をときめく前田敦子を起用してって、映画作りに情熱を持っている人じゃなく採算性重視の人たちが会議室でどうやったら売れるかを合議で決めました的な匂いがぷんぷんするこういう成り立ちの映画は正直見たくない。もちろん、わたしの推測に過ぎないけど。
個人的には前田敦子じゃなくて別なタレントさんがよかったなとも思う。
ところがどっこい。
おもしろかった。
「顧客とは」とかマネジメントの基本をひとつずつ野球部にあてはめて行く過程でわたしがすばらしいと思ったのは「イノベーション」のところ。陸上部との合同練習とか、軽音楽部との調整とか、おもしろかった。
前田敦子が野球をやっていた時のエピソードを踏まえてクライマックスシーンに持って来るところなども意外と好感。
野球ドラマとしては大泉洋の「フォアボール出したくて出すピッチャーなんていないんだ!」のとこもよかったし、ボール球投げない作戦とか、「自己犠牲の精神なんてくそくらえだ!打って打って打ちまくれ!」などおもしろかった。われらがカープ栗原健太に聞かせてやりたい。
「真摯に」「ひたむきに」がしばらくわたしの流行語になりそうだ。
★★★☆☆