今年20本目「別離」

監督:アスガー・ファルハディ
出演:レイラ・ハタミ、ペイマン・モアディ
製作:2011年 イラン
シネツイン本通りにて鑑賞。
評判のよいイラン映画が再上映ということで楽しみにしていた。
あまり見ることのない国の映画って、それだけでドキドキワクワクが増す。
ところが上映が始まって間もなく、デブの若い女性が劇場に駆け込んで来て、わたしの一列後ろでばたばたしているなと思っていたらなぜだか席を移動しわたしの隣りの席に。そしてこのデブはしばらくの間「ハァハァ」と荒い呼吸で館内の静寂を破ったうえ、コンビニ袋をしょっちゅうガサゴソやりだす傍若無人さ。
これはいけん、何か言わんといけん、どういうふうに言えばええんかなと脳内で言い方や声のトーンのリハーサルをしていたら、耐えかねた別のおじさんが「静かにしなさいよ」と一喝。わたしはほっと一息。だがこのデブ、多少遠慮気味な動きになったもののコンビニ袋がさごそ自体はやめやしない。わたしの映画鑑賞史でもナンバー1級の迷惑客。
そんな中でも必死に映画に集中して見たこの映画、評判がよいのも納得の、こんがらがった大モメ映画で、うわ〜たまらんなぁと思いながら見てました。
ただ、わたしの中でいまひとつ印象が薄いのは、デブ客のせいではなく、続けて見た次の映画がさらに素晴らしかったから。
★★★★☆
2013/02.10 別離