今年12冊目「三国志 四の巻 列肆の星」

曹操、ついに袁紹と対峙。
兵が足りない、兵糧が足りない、袁紹以外にも張繍劉表にも油断できず、帝周辺にも不穏な動きのある中、曹操には困難を愉しむ心境すらある。

「(略)困難など、眼の位置を変えて眺めてみれば、困難でもなくなる。そうは思わぬか、荀紣。四囲を敵に囲まれ、いまのまま戦になれば、確かに難しい。しかし、敵をひとつと思わなければよい。荊州をうまくやる。孫策を動かさない。袁術など、潰してしまえばいい。袁紹は確かに難敵だが、袁紹ひとりと考えると、対処の仕方も見えてくる」

曹操はその言葉通り困難を乗り切り、袁紹を破る。
劉備曹操に造反したものの、ひとりだちも束の間、袁紹の元へ身を寄せる。
孫策死亡。

三国志〈4の巻〉列肆の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)

三国志〈4の巻〉列肆の星 (ハルキ文庫―時代小説文庫)