今年144本目「桐島、部活やめるってよ」@ダマー映画祭 IN ヒロシマ 2012

監督:吉田大八
出演:神木隆之介、前野朋哉、橋本愛東出昌大
製作:2012年 日本
おもしろかった、と言っていいのか。
映画自体はおもしろかった。クライマックスシーンでのカタルシスは超快感だった。
だけど、この映画後に引く。
自分の高校時代を思い出したり、今の自分を考えてみたり、はたまた映画のとあるシーンを思い浮かべたり。
見ている時は「自分の高校生活はつまらなかった」と思いながら見ていて、特に登場人物の誰かに感情移入はしなかったけど、後から考えるとそうつまらない高校生活ではなかったと思い直した(つまんなかったのは3年だけ)ので、また見たらちょっと違う見方になるかも。
リンダ リンダ リンダ」はあの清々しさに触れたくてたまに見返したくなるが、「桐島、部活やめるってよ」もまた見て考えたいな。
上映後、吉田大八監督と佐藤貴博プロデューサーのトークショーがあった。
観客との質疑応答もあった。
現役高校生の「よくわからない」という率直な感想。そして、そういうふうに人と違っていても思い切って言うことが大切と伝えたかったというプロデューサーの言葉。感動的。
そのほか、そもそもこの企画が立ち上がった経緯や、1ヶ月の高知での撮影の様子、神木龍之介のキャスティングについての質疑応答や、神木くん演じる前田が体育の授業でサッカーをやっている時にみっともない空振りをして、でもそれを見た橋本愛は笑わないという特定の1シーンに対する質疑応答など、いやーおもしろかった。
★★★★☆